平成17年度第1回(通算111回)技術情報交換会のご案内

 今回は当協会の昨年度の協会表彰において『製品・技術賞』を受賞された方々のなかで4件の受賞記念講演を賜ります。また、毎年この時期に恒例となっている、国際会議(SAMPE2005及びJEC)に参加しての、欧米における先進複合材料に関する最新の技術・市場動向に関する紹介及びSAMPE本部の現状と今後の運営方針についての報告を行いますので、会員の皆様にはお誘い合わせの上是非ご聴講下さいますようご案内申し上げます。

 日 時:平成17年7月28日(木)14:00〜19:00

 会 場:湘南工科大学東京キャンパス(糸山タワー7階大会議室)(案内図はこちら

 参加費:正会員・賛助会員:8,000円、学生会員:4,000円、非会員:11,000円

     参加費は参加申込時(申込用紙はこちら)に『東京三菱銀行 鎌倉支店(普通) 1276101 
     先端材料技術協会』に振込料自己負担でお振込下さい。定員80名になり次第
     締め切らせて戴きますので、ご確認はSAMPE Japan ISOにご確認下さい。


              【プ ロ グ ラ ム】

14:00-14:05 例会委員長挨拶             三菱電機(株) 先端技術総合研究所 尾崎毅志

14:05-14:35 「新交通システム車両・全CFRP構造設計製作」 

                  (株)ジー エイチ クラフト 木村 學氏

         2003年6月から2004年10月、<愛地球博>TOYOTA:IMTS:車両(White Body)を全CFRP構造により
        設計製作を行いました。 TOYOTA グループは<愛地球博>出展を通じて、地球環境への影響を減らし
        つつ人間社会が豊になるモビリティのあり方、技術などを<21世紀のモビリティの夢、楽しさ、感動!>
        という言葉であるように提案しています。この主旨の基に、IMTSの車体を全CFRP構造で成立させたこと
        は複合材料の世界にとって大変重要な意味を持つ! と考えています。具体的に、従来のSTEEL構造・
        アルミ構造などとLCA/LCC、耐火安全性、総開発コスト、など総合的に比較検討した結果、この構造が
        選択されました。それらの複合材技術を紹介します。

14:35-15:05  「リング状フレーム用繊維材料”D3D”と欧州RLV」

       シキボウ(株)中央研究所 広川哲朗氏

        複合材料が宇宙航空機用途では二次構造部材から主翼、胴体など主要な構造部位に使われ始め、
        その用途範囲を急激に広げようとしている  従来プリプレグを使用し設計製造に多くの時間を割いて
        いたリング状フレームを今回、ドライプリフォームで一体化することによりRTM成型が可能となり最適化
        された湾曲構造体の開発に途を拓くことが出来た。

15:05-15:35  「CFRP板による構造物の補修・補強工法(トレカラミネート工法)」

                    大林組技術研究所 プロジェクト部 専任役 木村耕三氏

        近年の社会、経済情勢と地球環境の維持・保全という観点からインフラストラクチャーの長寿命化が求
        められている。しかし、建築物の改修工事では、工事が大がかりとなる上、工事に伴う振動・騒音の発
        生など、工事に伴う周辺環境への影響が問題となっている。軽量で高強度の炭素繊維強化プラスチッ
        ク(CFRP)板を補強材とした補強工法(工法名:トレカラミネート工法)の開発により、静かに、安全で早
        く建物の改修工事を行うことが可能となった。本工法の概要、施工事例、今後の展開などについて紹
        介します。

15:35-16:05  「透光性FRPを用いた大型開口パネルの開発および実建屋への適用」

                    鹿島建設(株)建築設計本部建築設計統括グループチーフ 岡村 耕治氏
技術研究所建築生産グループ主任研究員 佐々木正治氏

        不飽和ポリエステルのガラス繊維強化プラスチック(透光性FRP)は透明で加工性に優れた素材であ
        り、設備機器や家電,ボートなどに使用されている。旭硝子マテックス(株)と鹿島の共同開発により
        国内で初めて透光性FRPの大型パネルの開発に成功し体育館の開口部に適用したので、その内容を
        報告する。なお、大型パネルは次のような特徴を有する。
         (1)障子のような透光性を有する(透光性)
         (2)接着接合で大型化が可能(大型化)
         (3)金属パネルのように錆びることがない(耐久性)
         (4)ガラスのように割れることがない(安全性)

16:05-16:10       休憩 

16:10-16:30  「SAMPE 2005 Long Beachレポート」

                     湘南工科大学 マテリアル工学科教授 谷本 敏夫氏

        2005年5月2日から5月5日まで米国Long Beach Convention Centerで開催された,SAMPE 2005
        のシンポジウム&展示会に出席した.Keynote講演およびLuncheon講演の内容の概要報告と,更に
        シンポジウムにおける関心の高いトピックスの傾向を分析する.また,本部執行役員会(Executive
        Cabinet Meeting)および評議員・理事会(Board of Director’s Meeting)に出席したが,SAMPE本部
        がSAMPE EuropeおよびSAMPE Pacific-Rimとの協調関係の強化を含め,グローバル化のために取り
        組んでいる組織改革案の内容と,持続的発展のための長期計画案の概要についても紹介することと
        したい。

16:30-17:30 「JEC/SAMPE Europe 2005に視る複合材料の最新技術/市場動向の展望」

               飯塚テクノシステム(株) 代表取締役 飯塚健治氏

        4月5〜7日にパリで開催された、世界で最も規模の大きい複合材料の展示会であるJEC2005での材
        料、成形プロセス、新規用途などの動向を中心に、最新の技術と市場の展望をレポートする。


17:30-19:00 懇親会(講師の方々を交えての参加者相互の情報交換の場としてご活用下さい。
              費用は参加費に含まれています。) 

以上

詳細については、下記までお問い合わせ下さい。

先端材料技術協会インフォーメーションサービスオフィス

(SAMPE Japan ISO)

tel 0467-24-2721  fax. 0467-24-2735

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